篠山市黒岡 春日神社祭礼2009③
続いて下町の5台。
剣鉾山( けんぼこやま):呉服町
武の象徴また疫病邪悪を払うものとされている剣と鉾が鉾山名。
鉾は剣鉾、天水引は雲模様、中水引は雲に竜、胴巻は波模様で、これらは相関連して竜が水中より昇天するさまを描いている。
見送りは中国の劉備が火鉾をさし上げている図柄。
猩々山( しょうじょうやま):上二階町
猩々は想像上の動物で謡曲にもあるめでたいもの。
鉾は葉菊の上に月と太陽、中水引は赤地に波と太陽と松竹を配し、猩々が酒を飲んでいる図。
菊、月、太陽、猩々はいずれも長生悠久を象徴しためでたいもの。
諫鼓山(かんこやま):下二階町
諫鼓とは役所に訴えごとをするするときに打つ太鼓のこと(中国の故事に基づくもの)。
鉾は太陽に鶏、見送りも太鼓に鶏の図、太鼓のひもに「天下和順」の刺繍がある。
蘇鉄山( そてつやま):魚屋町
蘇鉄は葉の形が鳳凰の尾に似ているので鳳尾蕉といい、鳳凰山と同様、瑞鳥を表したもの。
中水引は日本三景のつづれ錦で、見送りは中国の張飛の馬上の勇姿、或いは関羽ともいわれています。
いずれにしても劉備の臣で武の神、或いは福寿の神としてあがめられています。
鏡山( かがみやま):西町
鏡はご神体の象徴であるとともに、清浄、潔白を表したもの。
鉾は鏡、天水引は赤地に桐と鳳凰の図、中水引は唐子遊楽の図、見送りは極楽、竜宮、唐の三界を表現した図。見送りは篠山市指定文化財。
一つ一つの鉾山にも色々特徴がありますね!
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