波々伯部神社 祇園祭2010
各地で祭りや花火大会が行われたこの土日。
大きなところでは『淀川花火大会』や『みなとこうべ花火大会』など。
帰りの通勤電車で淀川を渡ったのは18時頃。 淀川の河川敷やそれに向かう道、駅はものすごい人でした。
そんな中、篠山市の波々伯部神社(ほうかべじんじゃ)の祇園祭に行ってきました。
子供の頃からほんの数回いったことはありますが、本格的に見た記憶が無いので今年はガッチリ行ってきました。
この祭りは、宵宮が夜、本宮が昼に行われ、本宮では「渡御」や「神輿神事」、「おやま」の行事などが行われます。
●宵宮
山車の周囲に提灯を飾り日中各地区内を巡行したあと夕方から神社境内に入って並ぶ。 ここで神社よりいただいた灯を各山車の提灯に点灯すると1台ずつ本殿前で御祓いを受けて練る。
●本宮
昼過ぎに提灯を外した山車が神社へ入る。神事の後、猿田彦を先頭にホラ貝、獅子頭、踊り子などの行列が御旅所へ向けて出発。
(渡御)
8台の山車がそのあとに続き、田園風景の広がる道をゆっくり進む。
御旅所での神事の後、神社へ戻る。
渡御終了後は神輿神事。 神輿は3基あるが、現在は1基のみが境内で暴れ回る。(神輿鉾のみ飾ってある)
その後、おやまの行事が行われる。(3年に一度)
竹で骨組みを造り、麻の幕でおおった造り山で「きうり山」とも呼ばれるもので、鳥居の東西に1台ずつ計2台ある。
神輿神事が終わると1台ずつ鳥居から参道を通り本殿前に勢いよく曳き入れる。
ここで古くから伝わる計12体の「デコノボウ」と呼ばれる簡素な能人形の芝居が奉納される。(各15分ほど) 芝居自体は簡素なものだが、文楽の元になるものといわれ、「波々伯部神社のおやま行事」は国選択無形民俗文化財に指定されている。
淀川の花火と違い人は少なかったんですが、本当に地元の祭りとして脈々と受け継がれ、凛とした雰囲気があるいいお祭でした。
●波々伯部神社をwiki+α
《歴史》
社伝によれば680年の創建というが、一説に貞観年間(859~77)ともいわれ、また天徳2年(958年)もしくは承徳2年(1098年)に京都の祇園社(現八坂神社)から勧請したという伝承もあり、あるいは広峯神社が遷座される際の途中の休憩所に社を建てたものとも伝えられる。
ご祭神は、以前は牛頭天王で現在は素戔嗚尊である。(この二神は習合し同体とする考えもあります…詳しくないですが。)
《文化財》
国選択無形民俗文化財:波々伯部神社のおやま行事
県指定有形文化財 :波々伯部神社の祭礼操り人形
市指定文化財(有形):青銅鳥居 1棟、障壁画 36面、薬師三尊懸仏 3面
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