波々伯部神社 祇園祭 山車紹介1

最近、祭りに行ったらこれですね。

波々伯部神社の祇園祭に出る山車は8台。祇園型(でいいのか?)が6台、舟型が2台です。

各山車に名前があるとは思うんですが、確認できなかったので地区の名前でご紹介。 (また確認できたら追記しておきます。)提灯をつけた写真と見送りもあわせてどうぞ。

 ※2012年10月10日追記:篠山市歴史美術館 特別展『波々伯部神社の祭礼と社宝』 説明書きより抜粋、加筆

   


●北島  

山車の形式:切妻屋根箱型 御所車型 四輪構造

見送り幕:(新)関羽 (旧)加藤清正の虎退治

胴幕:(新)唐武人の図 (旧)伊勢物語の東下り

天水引:松喰対い鶴紋、木瓜紋

扁額:波々伯部神社

妻飾り:鶴に松


提灯:松喰対い鶴紋、『北』

見送り、胴幕ともに2種類あり、一つは中国の武人像を描き、いま一つは見送りに『加藤清正の虎退治』、胴幕は在原業平の『伊勢物語』。 現在後者は、祭礼時に公民館に飾られている。 脇障子の彫刻には左側に竹に虎、右側に龍があしらわれ左右で対のものになっている。

      

●上宿  

山車の形式:切妻屋根箱型 御所車型 四輪構造

見送り幕:素戔嗚尊 大蛇退治

胴幕:素戔嗚尊 大蛇退治

天水引:松喰対い鶴紋、左三巴紋、木瓜紋

扁額:なし

妻飾り:鳳凰に桐

脇障子彫刻:唐獅子牡丹

提灯:『上』、○に『カ』

見送り幕・胴幕ともに、素戔嗚尊の大蛇(ヤマタノオロチ)退治で統一されている。 見送り幕はまさにヤマタノオロチを退治している場面であり、胴幕にはヤマタノオロチに飲ませるための8つの酒壷が描かれている。


●畑井  

山車の形式:切妻屋根船型 御所車型 四輪構造

見送り幕:双飛龍

胴幕:龍  

天水引:松喰対い鶴紋、左三巴紋

扁額:なし

妻飾り:龍、竹に虎

脇障子彫刻:唐松に騎馬貴人、龍に乗った賢人

船べりの彫刻:竜宮城

提灯:鶴紋、『畑』

見送りは飛龍、胴幕が龍、妻飾りや欄間、船べりの彫刻に至るまで、題材は違うものの龍で統一されています。 欄間彫刻の『唐松に騎馬貴人、龍に乗った賢人』は、たぶん漢の劉邦に仕えていた張良と黄石公の故事じゃないでしょうか。 この欄間を縦に並べると、馬に乗った黄石公が橋の上にいて、龍に乗った張良が靴を持っている図に見えます。  


●辻

山車の形式:切妻屋根箱型 御所車型 四輪構造

見送り幕:竹に虎

胴幕:唐獅子牡丹  


扁額:波々伯部神社

妻飾り:鶴に乗った仙人




残りの4基は次回!   

虎と金魚と祭りと実り ~第2章~

兵庫県丹波篠山市の曳山祭りを中心に、祭りに関することを投稿します。 木工模型も少しずつ…。

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